2017.09.29

ダンサーなら入れておきたいスマホアプリ

近年、携帯電話はスマートフォンが主流になり、そのスマートフォンと切っても切れないのが【アプリケーション】である。
スマートフォンユーザーなら誰もが知るアプリケーションだが、その種類は何万種類も実在する
ここではその中でも、ダンサーに特化し使い勝手の良いアプリケーションを紹介しよう

●djay2●

ひと昔前は、一式揃えようと思うと安くてもターンテーブル2台とミキサーあわせて10万円以上はしたDJ用の機材。しかし今はiPhone対応のDJアプリを使えばそれが数百円ですみます。
iPhone用のDJアプリで定番なのがDjay2です。200円(2014年3月1日現在)という脅威の低価格でありながらも高機能。初心者から中上級者まで使える最高にイカしたアプリです。
昔、音楽は1曲1曲鑑賞するのが当たり前でしたが、1970年代位のある日パーティーで音楽を流そうって事になりました。会の雰囲気に合う素敵な音楽を連続で聞くのは気持ちいいです。
でも、「切れ間なく音楽が流れていたらもっともっと気持ちいいよね」ということで、ミキサーなどを使って曲と曲をつなぐようなかけ方が生まれました。
そのうち、「曲のイイとこだけ繰り返してかけようぜ」とか、「曲のテンポを合わせたらもっとノリノリになれるよな」とか、「2曲同時にかけて新しい感じの曲にしちゃおうぜ!」とかのスタイルが確立されて、DJ専用の特殊な機材や様々なテクニックが生まれ発展していきました。

そういった機材やスタイルの発展の最先端がiPhoneを使ったDJといえます。

●主な機能●
・カットイン
1曲目を流している途中でスパッと2曲に切り替えるやり方です。
1曲目のなんとなくキレの良いタイミングでB曲に切り替えます。
イメージとしてはテレビのチャンネルを変えるのに似ています。
・フェードイン
急に切り替えるのがカットインだとすると滑らかに音量を入れ替えるのがコレ。
A曲の音量を下げると同時にB曲の音量を上げていきます。
・ロングミックス
カットインはスパっと曲を切り替えますが、ロングミックスは2つの曲の速度をあわせて重なった状態を何小節もキープしつつ徐々に1曲目と2曲目を切り替えていきます。ハウスのDJなんかは繋ぎ目がわからない位キレイにミックスしたりします。
ターンテーブルについたピッチコントローラーとおのれの耳と手によって、いかに曲の速度を素早くあわせるか、DJの腕の見せどころです。
しかし、Djay2を使えばシンクボタン1発で曲の速度が合わせられます。
・スクラッチ
つなぎのテクニックではありませんが、スクラッチというテクニックがあります。
レコードをキュコキュコこすって音を出すヒップホップな人たちがやるアレです。
残念ながらiPhoneのタッチスクリーンでコレをやるのは至難の業です。
やるならDJコントローラを使わないと難しいと思います。

●やってみよう!ロングミックス●
ここからは淡々と手順を解説します。さあ失敗を恐れずやってみよう!
ロングミックスはハウスやテクノなどのリズム主体のモノが繋ぎやすいです。 できるだけ曲のテンポの近いモノを選ぶとうまくいきます。
【1】クロスフェーダーを左に

【2】左のターンテーブルに曲をセット
・リストを開いて

・曲を選ぶ iPhoneのMusicにある曲を選んでかける事ができます。読み込みがスタートしてしばらくするとセット完了です。

【3】曲を再生
・スタートボタンを押して曲を再生しましょう

【4】右のターンテーブルに曲をセット
右のターンテーブルのリストを開いて曲を選びセットします。
このあたりの手順は左のターンテーブルと一緒です。


【5】BPM合わせ(曲のテンポ合わせ)
左のデッキの曲とBPM(テンポ)を合わせます。

現在左のデッキのBPM(テンポ)127となっており、右のデッキはBPM134.2です。
アナログターンテーブル時代は耳を頼りに手動でテンポを調節するしかありませんでしたが、djay2ではシンクボタンをポチっと押すだけです。

コレでテンポが合いました。
BPMのシンク機能は基本的に精度高いのですが、たま~に楽曲によってはうまくテンポを合わせられない事もあります。そんな時は慣れないうちは乱暴ですが諦めちゃいましょう(笑) 慣れてきたら、フェーダーで手動補正もできるしタップテンポ機能もついているのでBPMシンク機能に頼らないマニュアルによるテンポ合わせも可能です。

【6】曲の頭出し(キューポイントポイント設定)
ここがちょっとコツのいる部分です。頑張って練習してください。
小節の頭部分にキューポイントを設定します。 ターンテーブルを回しながら良い所でキューを設定します。

上部に表示される波形を見ながらでもいいですし、実際に音を聞きながらでも良いです。 慣れてくると波形を見るだけで頭出し出来るようになります。
※キューポイントは一度設定すると記憶されるのでミックスを始める前に、使う予定の曲のキューポイントだけ設定しておくのも良いと思います。

【7】いよいよミックス開始。クロスフェーダーを真ん中へ
クロスフェーダーを真ん中にもってきます。これで左右のデッキから音が聴こえる状態になっています。

【8】タイミングをあわせてキューボタンで再生してみよう。
小節の頭でキューを押してみましょう。キューを押している間だけ再生が続きます。 離せば止まり、押せばまたキューポイントから再生します。 何回か押して感覚をつかんでください。

【9】キューボタン、そして再生ボタン
キューボタンで再生してタイミングが合ったら、再生ボタンを押します。 これでキューボタンを離しても再生が続きます。

【10】ロングミックス完成!
2曲同時にかかっていてテンポのズレなどなければミックス成功です。 徐々にクロスフェーダーを右へ持って行って終了です。

後は基本的に同じ事を繰り返していけば延々といろいろな曲をつないで行くことができます。

●まとめ●
今やスマートフォンで何でもできる時代になりました。
ひと昔前では高額だった機材も今や携帯の中に納まる時代です。
ほんのさわり程度の解説でしたが、なんとなくDJってどんな事をしているのかご理解頂けたでしょうか。
まだまだDjay2でできる事は沢山ありますし、あると便利な周辺機器も充実しています。 もしDJ興味を持たれている方がいらっしゃいましたら、iPhoneとDjay2でデジタルDJを初めてみてはいかがでしょうか。